色あせた翼 寄る心 裏章1




あいつの翼の一部が白く色あせてから
俺は暇を見つけては様子を見に来るようになっていた

今日もあいつ、ランシーンは
なるったけ日陰の方でうずくまっている


「よう、来たぜ〜」

「それ以上近づくな」



またか・・・・・



つい先日俺のことをぶん殴るなり、
蹴飛ばすなり、踏みつけるなりしたやつは
今はすっかり俺におびえてしまっている



当の本人は気がつきたくないようだがな



「あ〜あ〜威勢のいいことで。そんなに気に喰わないなら
俺のことをぶっ飛ばしてみたらどうだ?」

「・・・・・・」



挑発にも返答無し、か・・・


何度も話しかけてはみたが
決まってだんまりと来たもんだ

話すことがあるとすれば
さっきみたいにあいつの気に触れる距離まで
近づいたときぐらいなもんだ

しかし何で俺もこんなに気を使ってるんだ?
まー来るなとか、近づくなといわれたら
そうするのが普通だろ?





奴の言うとおりだというのに
気に喰わないならばぶっ飛ばせばいい


だがそうするのは今は恐ろしい

何故そうするのが当たり前だったのだ?
レジェンズウォー?
人間を滅ぼす?

それならば全てのソウルドールを開放し
ただ真っ向から人と戦えばいいのではないか
それで勝てない相手ではない

元より、何故レジェンズ同士で戦う必要があったのだ?



色あせた私の翼
見えていた先の事が見えなくなった
それが私の全てだった

その定めに従うことが・・・

それを失い残ったものは
破壊的な行動を繰り返し行っていた自分の過去と
自身を取り巻く恐怖


翼が色あせたあの時確かに感じたのは

『風に喰われる』

という感覚だった
その事象がこの目の前にいる
ウィンドラゴンそのものが起こした
ものであることも十分に考えられる

一体しか存在しないはずのウィンドラゴン

私は、お前の影なのか?




「あ〜!めんどくせぇ!」

突如シロンから発せられた声に
ランシーンの体がビクリと反応してしまう

「元々あんまり考えるのは得意じゃねぇんだよ!
てかなんでこんなこと考えなきゃならないんだよ!?」
「待て・・・!近づく・・・な・・・!」

だが抵抗はその言葉までだった
いや、初めからこう近寄られたら
抵抗できていたかどうか・・・

「何おびえてんだよ。なんともねぇだろっ!ほらっ」

シロンはランシーンの顔に手を当てる
震えてるのがランシーンから伝わってくる
顔を見れば硬く目を閉ざしていた

はぁ〜っと一つため息を吐き
優しく手を滑らせる


「なんともね〜って」


その言葉と
なにより自分を優しく扱ってくるシロンに
ようやく緊張が解け始め、ゆっくりと目を開けると
目の前に居るシロンと目が合ってしまった

上目遣いになってしまっているランシーンに
シロンが更に追い討ちをかけた

「・・・なんか、子供みたいだなお前」

「なっ・・・ひっ!?」


シロンは悪戯っぽく笑ってみせると
ランシーンの耳を一舐めしてみせた

ランシーンは今までされたことの無い
行動に、刺激に驚き目を見開く

一方シロンも少し驚いたような
不思議そうな顔をしている


ただ単にからかうつもりで行った行動


しかしそれはシロン意外な結果をもたらした



今のはなんだ・・・?
何か、凄く、甘い、んだけど・・・


そのことに考えを巡らせていると
驚いた表情のままこっちを
見て固まっているランシーンに気がつく

優しくふっ、と微笑むとシロンは行動を再開した


「なんだよ。抵抗しねぇの?」

「そっ・・・な・・・」


そう言われ、確かにその通りだとランシーンは
何か動かねばと思考を回そうとする


しかしその意思のほとんどは
先程与えられた刺激に奪われていて混乱しており
上手く体が反応しなかった


「こうやって見ると、結構可愛いな」
「んぅっ!?」


今度は首筋に舌を這わせる

先程以上の反応から
感じてしまっていることを
シロンに容易に伝わらせてしまう


そして、やはり、甘い


何でだろうな、何でこんなに甘いんだ?


思わず甘咬みしてしまう
もう少し力を入れてしまったら
ただの咬み付きになってしまうほど強く・・・



「はぁ・・・はぁあっ!うぅ・・・んっ・・・」


口を開けたまま与えられる刺激に息を荒くし
なすがままな状態になっているランシーンの顎を掴み
深く口づける


溢れてくる唾液は正に蜜のようであり
それを求めて口の中を更に乱暴に
クチュクチュとかき回していく・・・


ようやく口が離れる時には
お互い相当息が上がっていたが
それでも関係無いかのように
零れ出ている唾液を気にせず
深く口づけを繰り返した



息苦しさが限界に近づいてきたランシーンは
シロンを突き放そうとする

しかしシロンはその腕を制すると
地面にランシーンの両腕を貼り付けした状態になり
抵抗する術を奪ってしまった

肉体的な危険の察知から
必死にランシーンはシロンから逃れようとする


しかし・・・・・


視線を巡らせれば貪ってくる獣の姿

聞こえてくるのは口の中をかき回される音と
たまに聞こえてくる甘いという言葉

与えられる甘美な刺激は全身に広がり

口の中には甘い蜜

そして呼吸を許される鼻孔からは
シロンの匂いが流れ込む


視覚、聴覚、触覚、味覚、聴覚

五感のすべてを支配され
与えられる刺激にただ体を震わせるしかなかった

そのいつ訪れるかも分からない
終わりが来るまでは・・・・・




突如シロンの行動が止まった
ようやく終わったのかと体を動かそうとするが
体の自由が利かない



「なんか、匂いがする」


そう言うとシロンは、ランシーンの股間を覆っている
衣服をめくり、股間をまじまじと見つめる


「こっからすっげぇ甘い匂いがする・・・」


股間に縦に走っている一本の筋
そこの回りには何か液体が滲み出している

シロンは迷わずそこに顔を近づけ
その筋に沿って液体を舐め取った

「ひっ!?あっ!んぅっ!」

それまで受けていた刺激よりも激しい快楽に
自由に動かせなかったはずの体が仰け反り
ビクンと跳ね上がる

それを意に介さずシロンは繰り返し
筋に沿って何度も舐め上げていく


「んあぁっ!んあうぅっ!!」

「まだ出てくるな・・・」

なんでこんなに出てくるんだ?と問う
シロンの言葉にはもうほとんど自我が無い

終には中はどうなってるんだと
身につけているグローブを脱ぎ捨て
その筋の間に爪を差し込んで広げた

「んぐぅうっ!?」

広げたその中には生殖器を保護するための液体が
水たまりを作っていた

それを求め、シロンの舌が
生殖器が納まっている収納口へ入り込み
ぐちぐちとかき回し
溢れる保護液を飲み下す


「しっ・・!ろ、んっ・・・も、あぁっ!?」


激しい苦痛と快楽を伴う激しい刺激により
シロンの舌を押し出し
あっという間に中から
ねっとりと保護液が付いた性器が露になる


「ぁ、ぁ、ぁ・・・」


その自身の状態を見て
声を出すこともままならないランシーン

今まで見えていた未来に忠実に
行動することしかしていなかったランシーンは
その自身の性器を見るのもまた初めてだった


その様子を見てシロンは小さくふっと笑うと
一気にそれを口深くまでくわえ込んだ


「ぐっ!ぅぅうううううっ!?」


ランシーンの体は一気に反り返り
激しすぎる快楽を逃そうとする

シロンはランシーンの性器を舐め上げ
時に吸い上げ
時に甘咬みする

その刺激は快楽を逃そうとする
ランシーンの行動を上回り

逃しきれない快楽に
自身ですら聞いた事のない甲高い声を上げてしまう

そして終には体が反り返ったそのまま帰ってこなくなり
声を出すこともできなくなっていた

そして快楽が絶頂に達すると
その快楽をシロンの口の中に全て吐き出していった

何度も腹部は脈動し、止まることのない快楽の波に
意識が何度も飛び上がる

その度にシロンの咽から飲み下す音と振動が伝わる

快楽の波が治まったか治まらないかと
思ったその瞬間に、全身を脱力感が襲った


「くはぁかふっ・・かはっ、くはぁ・・・」

「甘ぇ・・・本当に甘ぇ・・・」


余すことなく濃厚なそれを
全て飲み干してしまったシロンは
まるで酔ってしまったかのように
視線が定まらない


そしてそんなシロンの心の中に

本人には自覚が無いが
確かに声が聞こえてきていた




『一つに・・・』



その言葉が聞こえると共にシロンの体が
一瞬ビクンと跳ねる

そして呼吸は徐々に荒く、獣のそれに変わっていく
シロンの生殖器が徐々に外へ
露になっていく・・・


シロンは何かに導かれるまま
ランシーンの膝を曲げさせ、両足を開かせ
そこへ腰を落とした



そして・・・・・



「ひっ!ぎ、いぃぃぃ・・・」

襲ってきたのは股を裂かれるような苦痛
耐えるように歯を食い縛り、声を漏らす

熱い何かが体の中に入ってくる
それが何かと
今何をされているのか
悟るのには余り時間はかからなかった

保護液にしっかりと濡れているシロンの性器は
あっという間に奥まで貫き、受け入れさせられると
何度も出入りを繰り返す

それと同時にランシーンの性器が握られ
抜かれ始める

苦痛と快楽を同時に与えられているランシーンは
自然と快楽の方へ逃れようと意識を集中してしまい
徐々に痛みと快楽の区別が付かなくなっていく

すると今度は痛みが甘美な痺れに変わっていき
同時に2箇所を攻められ先ほど以上の快楽を導き出した

ランシーンは再び悲鳴に近い甲高い声をあげ
シロンは息を更に荒くしていった


体は快楽に溺れ
次々与えられる全ての行動が未知の領域
それでもその領域に踏み入れることは
禁忌なのではないかと

何より今この状況が

『風に喰われている』

という状況そのものであり
不安と恐怖は相変わらずで
ランシーンは体を震わせていたままだった
更には与えられる痺れるような刺激により
震えは大きくなっていく・・・


ランシーンとシロンの消え行くような意識の中
最後に発したであろう言葉
聞こえたような言葉


「さ、む・・・いです・・・」


体は上気していても
襲ってくる震えによる擬似的寒気

恐らくそれがその一言の理由であろう

その言葉に無意識に白い翼は黒い翼を包み込み
ランシーンの体にもたらされる温もりに
緊張がほどけていく・・・


ランシーンの顔には
未だ誰も見ていない、緊張の完全に溶けた表情
笑顔がそこにあるのだった


「あうぅぅうっ!あはぁっ!?し・・・ロ、ンっ!」
「はぁっはぁっ!ラン、シー・・・んっ!くっ!?」


ついにシロンは絶頂に達し
ドクドクとランシーンのナカへ自身を注ぎ込んでいく

熱いものが体内を満たしていく・・・

そして押し出されるような絶頂感と共に
ランシーンは意識を失ってしまった



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