プロローグ




宇宙から見た地球はとても青く、とても美しいものらしい。

一つの物語が終わり、それを告げるおまけにひょっこり現れた黒い小さいやつ。

小さな手足を動かしながら、自由気ままに宇宙空間を漂う。


・・・ぬ、こっちを向いた。

「ンガングググググ・・・」

なんだこのやろう、とでも言ってるかのような、
そして素晴らしいくらい嫌そうな目つきでこちらを睨みつけてくる。

「モガガッ!?」

突如浮遊していたヒョウ柄の布切れに突っ込んでしまった彼は、
しばし格闘した後、ただの布切れごときに後れをとってしまったことに、
・・・いや、こっちを睨まないでおくれ

「フグン・・・」

ところで、それはいらない物ではないのかい?

「・・・・・?」

好きにすればいいさ、今はお主も自由の身。
自由に、気ままに、まあやれることは少なそうだが、
とりあえず、守った地球はとても美しいものであろう。

この話しかけに彼は指を一本ピンと立てて応えてくれた。
ようやく私を受け入れてくれたようだ・・・ん?

私も彼も地球の変調を見逃さなかった。
やれやれ、今回の事を書に残す暇もないか・・・

彼は焦るように、地球へ戻ろうとしているようだが、
その姿ではなあ。

どれ・・・・・・・ふんぬ。

「ガッ・・・?」

どこからか現れたロープを引っ張れば、
近くを浮遊していた隕石を引き寄せ・・・

「ンガアア!?」

それじゃあ、いってらっしゃい。
いや、私も行くがね。

この新たな歴史の流れ
もう少し・・・共にもう少し見届けてやろうではないか。




09.09.26



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