町中から楽しそうな声が聞こえてくる・・・
「あの日」に、器を失ったジャバオックは消え、
人々の不安、憎しみなどの心を取り除かれた世界
とても平和で穏やかな日々が続いていた・・・
だが、そこに至った経緯を知る者はこの世界にはいない・・・
とある学校の昼休み
「ぃよーーーーーし!いくぜええええええ!!!リボーン!ウィンドラゴン!」
高々と声をあげたのは、『い』の文字がついたシャツを着た子供
「最近シュウは急にレジェンズにはまったよね?マック〜」
「そうなんだな!まあ僕らも人の事言えないんだなメグ!」
「まあそうだけど・・・」
その様子を見て雑談している二人
シュウ「だあああああ!また負けたああああ!」
「あはははは!シュウやっぱり弱いなあ・・・もっと戦略考えなよ!」
日常茶飯事らしいこの光景、クラスメートにも言われたい放題
メグ「野球もへったくそだしね〜」
シュウ「あっ!メグ!それを言うか!?ってうわっ!なんだよねずっちょ!いぃ〜たたたた!!!」
シロン「ガガガーガガーガ!!ガッフーン!」(負けてんじゃねーよ!まったく!)
ねずっちょと呼ばれた小さくて白くてプニッとした生き物は負けたことが
何故かとても不満らしく、シュウに噛み付いていた
シュウ「いぃ〜たたたた!!痛いって!ねずっちょ!!」
マック「あはは!シロンっていっつもシュウが負けると怒っちゃうんだな!」
シュウ「笑ってないでこいつ取るの手伝って・・いーだだだだ!!」
放課後・・・帰りに彼らは秘密基地と呼び、いつもたまり場にしている
古いビルの一室に来ていた
シュウ「ん〜・・・戦術って言ってもな〜・・・そういうの苦手なんだけど・・・」
メグ「いつもなーんも考えてないしねっ!なんならこの私が教えてもいいわよ・・って・・・」
シュウ「あー!あんなところに綺麗なお姉さん!!」
メグ「人の話を聞け!!」
ビシッ!っといういい音を立てて放たれた手刀は的確にシュウを捉える
あまりのその迫力にマックの顔が引きつる
マック「まあこれから少しずつやりながら覚えていけばいいんだな・・・
シュウはその方が似合ってるんだな!」
シュウ「だよなー!だよなー?マック!俺ってすげーし?」
メグ「何よその根拠の無い自信!」
マック「シュウ・・・かっこいいんだな・・・」
メグ「マジ!?」
シュウ「あっ!やっぱりそう?なんたって俺は・・・・・」
メグ「なんたって俺は?」
シュウ「あー・・・なんでもないっ!」
メグ「なによー?気になるじゃない〜」
シロン「ガガガ〜・・・?」
シュウ「まあなんつーか・・・・・?将来有望って言うか!?」
メグ「あー聞いた自分がバカだったですよ〜・・・」
マック「あっ・・・そろそろ帰る時間なんだな・・・・!」
メグ「えっ嘘?もうこんな時間!?早く帰らなきゃ!」
シュウ「そだなっ!帰るかっ!!ってそうだ・・・先に帰っててくれ!!」
メグ「え?なんで?帰らないの?」
マック「シュウ・・・どうしたんだな?」
メグ「何か最近変よ?シュウ、いつも意味不明なことばかり言って・・・っていつもか・・・」
シュウ「んー・・・部長にはやることがあるっていうか?」
メグ「部長ってなによ?またまた変なこと・・・」
マック「メグ!話が長くなっちゃってるんだな!帰りが遅くなっちゃうんだな」
メグ「あ・・・ごめん、行きましょうかマック!」
帰っていく二人に手を振るシュウ、帰っていくのをのを確かめると
視線はシロンの方へ向けられる
シロン「ガ?・・・・・・ンガ!?」
突如、シュウはシロンを掴み、
シュウ「シロン!カムバック!」
シロン「むガッ!?」
タリスポッドの中に押し込んだ
そして高くタリスポッドを掲げ
シュウ「リボーン!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ビシッ!!
しばしの沈黙の後、激怒の声とともに軽快なキックがシュウに直撃する
シロン「ガガガガガンガ!ガガー!!!!」(なにしやがんだ!テメー!)
シュウ「いたた・・・ごめんな〜ねずっちょ、でも・・・」
シロン「ガ?」
そこでシュウは声を詰まらせてしまった
いつもは見せないその表情にシロンは困惑する
シロン「ンガー・・・?」
シュウ「本当にごめんな〜・・・じゃなっ!ねずっちょ!また明日なっ!」
その背中は少し寂しそうにに見えた
08.06.11