夜も明けて、秘密基地屋上
・・・・・・・・・・・・・・・・
シュウ「諸っ、君!」
一同『あ〜?』
フィン(何が始まるんだ・・・?)
エン(どきどきどきどき・・・・・)
シュウ「今回皆さんにお集まり頂いたのは〜っ!」
シロン「またこの流れかよ」
メグ「何でそんなに元気なのよ・・・」
グリードー「まあ大体想像はつくがな」
リーオン「ねみぃ・・・」
ウォルフィー「俺、今視界こんくらい・・・」
ガリオン「ウィンドラゴンが三体・・・」
マック「なんだな」
ズオウ「す〜っ・・・す〜っ・・・」
ディーノ「で、彼らは?」
ランシーン「・・・・・」
深夜から明け方にかけて散々戦っていたわけで
それぞれのテンションはイマイチである
ある一人を除いては・・・
シュウ「な〜んだよ!せっかく新しい仲間が増えたのに、
こりゃあクラブしかないってことになるのは当たり前だろ!」
フィン「く・・・クラブ?」
エン「仲間・・・・・」
突然のクラブ発言に当然の反応を見せるフィン
一方のエンは、嬉しそうに頬を赤くする
シュウ「あ〜・・・困ったな〜・・・扇風機委員はもう居るし・・・」
シロン「始まったよ・・・まあ少し考えてろ。で、だ」
改めてシロンはフィンとエンのほうへ向き直る
シロン「とりあえずは風のサーガとウィンドラゴン、そういうことだろ?」
フィン「なんとなく、だけどな・・・そう言われた気がした」
エン「風、風、風っ♪・・・フィンっ」
フィン「ん、なんだ?」
エンは恥ずかしそうにフィンに耳打ちをする
フィン「あ〜?・・・仕方ねえやつだなぁ・・・」
シロン「どうした?」
フィン「あ〜、その、なんか風に見られまくってるのが恥ずかしいんだとさ。カムバックしてやってもいいか?」
シロン「へっ?話はこれから・・・」
止めようとするシロンを見てエンは
更に恥ずかしそうにフィンにしがみ付く
とはいっても、体の大きさから言って
抱きかかえる状態なのだが
フィン「悪ぃ・・・これこっちの身がもたねぇ・・・くるし・・・」
シロン「分かった!分かったから落ち着け!サーガ絞め殺しちまうぞ!」
あ、っと言う感じでエンは手をぱっと離すと
フィンは当然のように地面へ真っ逆さま
寸でのところでシロンがキャッチする
シロン「おっと」
フィン「う、サンキュー、カムバック!」
エンの体がタリスポッドへ吸い込まれ
小さい姿に戻るとフィンの懐へ飛び込む
フィン「ったく、しょうがないヤツだな」
目の前でカムバックしたのは初めてだったが
結構慣れ親しんでいるシロンのねずっちょ姿に
とても似ていることから納得と言った感じの息が漏れる
これまたある一人を除いては
メグ「小さい、耳が長め・・・うさぎ?」
シュウ「ん?どうしたウサギ委員」
メグ「そう、私ウサギ委員よね?どっからどう見てもウサギよね?」
フィン「ん?やっぱこれウサギか?」
シュウ「どっちかというとねずっちょに近くない?」
フィン「ん?やっぱねずみ?」
メグ「あーもう我慢できない!」
エン「ぎっ!?」
メグ「あ、待て〜!」
メグの妙な殺気に近い気配に逃げ出すエン
しかし、そこはオールレンジ突っ込みのスキルを持つメグは
その要領であっという間に捕まえてしまう
フィン「何だこの状況は・・・」
シュウ「お〜っ!そうだっ!!」
シロン「クラブで飼っているウサギにしよう、は無しな」
シュウ「えっ?」
シロン「・・・・・は〜っ」
メグ「やっぱりにんじん好きなのかな?食べる〜?」
どこから持ち出したのか、メグの手にはにんじん
エン「ぎぃ〜・・・」
この日からエンの苦手な食べ物はにんじんになったそうな
シロン「話、進まねぇな・・・」
フィン「ほんと悪いな」
シロン「あんたの話だけでも聞かせてくれるか?」
フィン「あぁ・・・」
自分がレジェンズの追っかけ、特に風属性が専門なこと
エンに出会った経緯
今までのこと・・・・・
ランシーン「ということは、以前追いかけていたのはあなた方で間違いないという事ですか」
ガリオン「レジェンズをけしかけたのもお主なのか?」
フィン「それはわからねぇな・・・ただあいつは、あの時、
会うのを嫌がっていたのは確かだ。今では信じられないが・・・」
ランシーン「他にもまだ誰か居る、という事ですか」
後は他愛もない小さな冒険話
エンが自分以上にレジェンズに関する
遺品の目利きだということとか・・・
そんなことを話しているうちに
シロンとフィンの会話が段々弾んでくる
フィン「にしてもあんたのその帽子、いいセンスしてるよな〜」
シロン「お、わかる?今度作ってやろうか?自分でサイズ合わせる為に
結構作り直したりしてるから、すぐに作れるぜ?」
フィン「え?マジで?本当に?」
マック「なんだか、初めて話すはずなのにいい感じなんだな」
ディーノ「そうだね」
シュウ「む〜・・・」
ランシーン「ん・・・・・?」
シロン「んでよぉ、コマンド化してても手一杯だったわけよ!」
フィン「だろうな〜、相手は同じレジェンズなんだし、土は苦手だ」
シロン「あの時はまずかったなあ、でもそのとき風の紋章が入ったクリスタルが・・・」
シュウ「・・・・・」
ランシーン(ふむ・・・・・)
ランシーン「シロ・・・」
シュウ「カムバーック!」
シロン「へ?」
ランシーン「むぅっ!」
しゃべりかけたランシーンと、しゃべり途中のシロンが
シュウのタリスポッドに吸い込まれてねずっちょ、わるっちょになる
シロンは話を止められて相当不機嫌なのか
ガーガー叫びながらシュウに抗議している
シュウ「あ、わるっちょゴメン、んでねずっちょ、こっち来い!」
シュウはシロンをつまんで秘密基地の中へ入っていった
フィン「どうしたんだ急に・・・ってどわっ!?」
なんとかメグの魔の手から逃れたエンがダイヴしてきた
その涙ながらに訴えてくる表情、
リボーン、リボーン、リボーン、リボーン!
その必死さの理由は、追加されている殺気によるものだった
メグ「逃がさないわよ〜!」
ズオウ「・・・・・らいばるっ!」
フィン「はっは!人気だなあ、はいカムバック、リボーン!」
メグ「あ〜・・・なんでリボーンしちゃうの〜?」
ズオウ「・・・・・らいばるっ!」
エン「ぅ〜・・・」
フィン「なんだよ、もっと遊んで来たらどうだ?」
エン「むぅ〜っ・・・・・!」
ぎゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ
フィン「すまん、悪い、ごめんな、ざい」
ディーノ「本当に、どうしちゃったんだろ?」
マック「シュウは、シロンのことが大好きなんだな!」
ディーノ「そうか、そうだね」
グリードー「へっ・・・・・」
ランシーン「ググ〜・・・グ?」(自分の出る幕ではなかったか・・・ん?)
ガリオン「そういえばお主もか・・・」
リーオン「よくよく見ると意外と可愛いじゃん」
ウォルフィー「和み系?目つき相変わらずだけど」
ランシーン「グ・・・ググ〜ッ!?」
場所は変わって秘密基地内部・・・
からシュウは窓の外へシロンをリボーンした
シロン「で、何の用なわけ?」
シュウ「無い」
シロン「はぁっ!?」
シュウ「なんとなく、ずるいぞっ!」
シロン「何が」
シュウ「俺とも話せ!」
シロン「・・・ははーん、あれか?やきもちってやつ」
シュウ「焼餅?」
シロン「・・・・・あいつと俺が話してるの見て、嫌だったか?」
シュウ「・・・・・別にぃ」
シロン「確定だな!」
シュウ「なんだよ!?なんか腹立つ!」
シロン「そりゃあ、からかってるからな」
シュウ「ムキーッ!」
シロン「ほら、ちょっとこっち来い」
シュウ「うわっ!?いきなりちょっと・・・」
今度はシロンがシュウをつまんで背中へ放り投げる
シロン「しっかり捕まってろよ〜」
シロンは大空高く飛び上がる
風がシュウの頬を撫でるように過ぎていく
シロン「どうだ、少しは気が晴れたか?」
シュウ「風・・・・・うん」
シロン「おし、屋上戻るぞ、部長が居ないんじゃクラブじゃねぇからな」
シュウ「・・・・・・・・」
シロン「ん?どした?」
シュウ「高い、速い、怖い・・・」
シロン「・・・・・」
メグ「もう一回カムバックしてっ!ねっ?」
ズオウ「らいばるっ!」
エン(ビクビクビク&ぎゅーっ)
フィン「く・・・る・・・し・・・」
グリードー「ほんと・・・まんま・・・っていうか・・・」
ガリオン「くっ・・・ふふっ・・・」
リーオン(にっこる)
ランシーン「ググーッ!」(見るな〜!)
ウォルフィー「お前ら、逆襲されないようにな・・・」
マック「ランシーンさん可愛いんだな!」
ディーノ「なんでウィンドラゴンは皆こんな姿になるんだろうね?」
シロン「ほらっ、随分と盛り上がってるぜ?行くぞっ!」
シュウ「・・・んっ!」
シュウの顔がようやくらしい顔に戻った気がした
そういえば、最近見てなかった気がするなと
少々気を落としつつも悟られぬように、飛行帽を深くかぶり直すのだった