ウォルフィー「じゃあウォル&ニコルってのはどうだ?」
リーオン「だからなんでニコルなのぉ?」
グリードー「お前らなあ・・・」

シュウ「あ、帰ってきた!遅いぞ〜副部長!ま〜たハルカ先生といちゃいちゃタイムですか〜?」
シロン「こう言われるとわかってるとはいえなあ・・・」


秘密基地に戻ってきたシロンは早速部長のありがたくない言葉をかけられている


シュウ「あ〜・・・久しぶりに会ったハルカ先生、相変わらずきれいだったな〜おい!
独り占めしちゃって〜もう隅に置けないなあこの空飛ぶミスターねずみ男!」
シロン「やかましい!」
ランシーン「くっくっくっく・・・」


ランシーンはシロンが不利な立場になっているのがたまらなくうれしいようだ


シロン「あ〜、煩いの一人増えてたんだったなあ、このワル山ワル悪がぁ!」
ランシーン「それはそうと、何か言うことがあるんではないですかね?シロン」
シロン「うっ、なんでそれがわかる!」

ランシーン「もうずいぶん力が戻ったようで、今ではすべてのレジェンズのことを把握できるほどですよ?
さあさあ早くその言わねばならないことを言ったらどうですか?」
シロン「一瞬でもこいつを庇おうとした自分が情けねえ・・・てかこいつある意味性格悪くなりすぎじゃね?」

ランシーン「何か言いましたか?それともあなたはやはり約束事の一つも守れないような方なのですか?」
シロン「だ〜!言ってやるさ!この野郎がっ!」


この一言に一同の視線が集まる


シロン「ぐ・・・言いずれえ」


思わず少し赤面するシロン
ランシーンは澄ました顔をして言葉を待つ
というか言付けするくらいどうってことないと思うのだが・・・


シロン「その、ハルカがお前に・・・ありが「待ってください」
ランシーン「その話は今度です」


必死に絞り出した言葉を当事者のランシーンにすぐ止められて怒りに満ちた顔になるが
ランシーンの表情は真剣な顔になっており、すぐに理解し気を引き締める


ランシーン「やはり鈍っているのは間違いないか、何故気がつかなかった・・・!?」
シロン「この風・・・俺の言った風ってのはこれだ!ランシーン!どこからだ?」

ランシーン「移動している、ついて来い」


そう言うと同時に翼を広げる


シュウ「待ったぁ!」


シロン「ああ?」

シュウ「何度も言うぞ〜・・・?また勝手に決めて勝手に行動しない!皆も一緒に行くんだぜ!」


頷くレジェンズクラブ一同


シロン「あ〜わりいわりい、よっと」
シュウ「え、どわああ!?」


ひょいっとシュウを背中に放り投げる


シロン「しっかりつかまってろよ!お前らもしっかりついてこい!」
ランシーン「シロン」
シロン「あぁ!?」


ランシーン「反対方向です」
シロン「・・・・・」


グリードー「偉そうに・・・」
ディーノ「行こう」

マック「ガリオン!」
ガリオン「マック、メグにズオウもこっちへ」

メグ「はいっ!ズオウ!」
ズオウ「うん!」

ウォルフィー「ダブルニコルの初陣だぜ!」
リーオン「ニコルが二人!?」
グリードー「お前らいい加減・・・なあ・・・」





エン「・・・・・来る!」
フィン「あ〜?」



心地よく風を感じていたフィンは間抜けな声を上げる


エン「まだ・・・・・その時ではない・・・」
フィン「エン・・・・・・?」


エンの雰囲気がまた変わっている
声と表情が鋭くなっている


エン「少し全力で飛ぶ。お前も力を貸せ」
フィン「なんだよ!何が起きてるって言うんだよ!」


―風のサーガよ・・・力を振るえ!―


フィン(くっそ・・・またなんかの声が・・・)


エンの言葉に先ほども聞こえてきた声が重なる
声を受け取ったフィンは感じるままにタリスポッドをかざす


フィン「俺は・・・風のサーガなのか!?」


フィンの周りを風が渦巻く
こんなの知らないはずなのに・・・体が自然に動く
力が・・・解放される


エン「それでこそだ」


力を受け取ったエンはさらに加速した



ランシーン「風が・・・!」
シロン「なんだよ・・・こりゃぁ・・・これじゃあまるで・・・」

グリードー「確かに感じる・・・」
ガリオン「どういうことだこれは・・・」
ズオウ「はー・・・」

4大レジェンズと呼ばれる彼らは一様に同じような反応を見せた

シュウ「どどどどうしたのっ?」
マック「風が・・・強くなったんだな・・・」
メグ「えっ?」
ディーノ「それって・・・どういうこと?」

シロン「おいっ!どういうことだよ!サーガってのは一人ずつじゃねえのか?」
ランシーン「サーガかどうかもまだわからん!追いかけるぞ!」

シロン「言われなくても!」


「待て」

静止の声
突如現れた・・・風のレジェンズ
スフィンクスの姿がそこにあった

シロン「用意周到だな・・・ったく・・・やっぱり何かあるな」
ガリオン「先に行け!私が相手をする!」
ランシーン「任せます」


「こっから先には行かせないぜ!」

続いてはサイクロプス

グリードー「ちっ土なら!俺がやる!」


「ちょっと遊んで行きなって!」

ワイバーンと、次々足止めせんと現れる

メグ「ズオウ!出番よ!」
ズオウ「わかった!」
シュウ「ぅおい!大丈夫かよメグ!」
メグ「ふふっ・・・!今じゃクラスのレジェンズバトルで一番強いのは私なのよ?
あんたらこそしくじんないでよね?」



「もう少しゆっくりして行けばよかろう・・・」

ウォルフィー「リヴァイアサン、水か!出番だぜニコル!」
リーオン「ニコルじゃないってば!まかしとけ〜!」

ランシーン「ウェアウルフ!こっちの援護をお願いします」
ウォルフィー「おうよ!てか名前で呼んでくれよなっ!仲間なんだろっ!」


リーオン「って任せられちゃったけど、確かに相性はいいかもしれないけども、何か強そう・・・」
「お主が相手か・・・悪くない!シフトぉ、エレメント!」


シフトエレメントによって巨大な渦潮が形成される


リーオン「やるっきゃないよね;」




ランシーン「何かおかしい・・・」
シロン「何がだ?」

ランシーン「我々のこの人数を相手に1対1など・・・相性も合わせやすく、足止めにもならん」
シロン「へっ!都合がいいじゃねえか」

ランシーン「これくらい近ければあなたでもあとは追えますね?我々は一旦引き返します」
シロン「ん?あぁ任せとけ!」

ランシーン「ウォルフィ!ズオウのところへ!その後はガリオンのもとに!」
ウォルフィ「え?・・・わかった!」

シロン「なんだかわからねぇが・・・俺たちは行くぜ!」
シュウ「おう!」




メグ「ちょっと楽勝すぎ、かな・・・?」
ズオウ「メグ?」
メグ「うん・・・なんかちょっと違和感が・・・」


「さて、こっからが」
「本番ですぞ?」


メグ「スプリガンにペリュトン!?嫌な組み合わせね・・・また変なの思い出しちゃったじゃないの!」

ズオウ「メグ守る!」
メグ「気合い入れていくわよ!」


マック「ガリオン!」
ガリオン「油断してしまったな・・・これではエレメンタルチェンジを使う暇も・・・まさか」


ディーノ「グリードー!」
グリードー「上等じゃねえか!」


リーオン「あの〜・・・え〜っと・・・」


「フフフ・・・形勢逆転というやつですな」
「そういうことだ」
「さっさと終わらせてやるぜ!」


リーオン「普通に苦労してるのにミノタウロスにオーガとか苦手な奴2体も追加ですかぁ!?」


グリードー「ちっ!流石に時間短縮どうのこうのじゃねえな・・・きついぜ」

「ウイングトルネード!」

グリードーが苦戦している水のレジェンズを竜巻がなぎ払う

グリードー「ランシーン!何故!?」
ランシーン「さっさと終わらせてニコルのところへ行きますよ?」

グリードー「ニコル・・・?あ・・・!お、おう!」


ウォルフィー「グランドブロウ!」
メグ「助かりました!」

ウォルフィー「いやいや驚いたぜ嬢ちゃん!そちらさんの指示も中々のもので!」

メグ「今度は何かしてあげたいから、ただ助けられるだけじゃいられないから・・・」

ズオウ「メグ・・・?」
メグ「大丈夫・・・!次はどこに行けば?」
ウォルフィー「姐さんの処へ!」



リーオン「無理!む〜りぃ;」

グリードー「バーンフレイム!」
ランシーン「ウイングトルネード!」

リーオン「うぉ〜!助かったぜ!グリたん!ランたん!」
グリードー「その呼び方やめろって言ってるだろうが!」

ランシーン「ラン・・・たん・・・て・・・」



ズオウ「コビッグキュアスト!」
マック「今なんだな!」

ガリオン「エレメンタルチェンジ!ストーム!キュアザン!!」


ウォルフィー「お見事!」


ガリオン「しかし・・・よくもまあ相手の戦術を見破ったものだ・・・」
ウォルフィー「えぇまぁ・・・ランシーンの奴・・・完璧でしたね・・・」

ガリオン「完璧すぎる・・・」
メグ「え?」

ウォルフィー「まぁ、まずみんなと合流しましょう!」
ガリオン「うむ」




シロン「くそっ!またお前らかよ!あと少しだったってのに・・・」
シュウ「あ〜・・・また鎖つながれちゃって・・・なんか多いよね?お前・・・」
シロン「やかましい!・・・うぉっ!」


ドワーフの集団が容赦なく砲撃してくる


シロン(こいつは・・・やべえ・・・!)


一発がシロンの顔面に直撃する


シュウ「うぇえええ〜!?」
シロン「くっ・・・」



空中に投げ出されたシュウをシロンは咄嗟にシュウを掴み
胸付近に抱え込み身を縮めて庇う


シュウ「ぐえっ!くるちぃっ・・・ぢょっど!もう少じやざじぐじなざい!」
シロン「くはっ・・・・・」


シュウ「・・・でかっちょ?・・・・・うわっ!」


以前はこうして一緒に戦場の真っただ中にいるというのは珍しいことだった
何回かあったけどその頃は自分の身を守るのが精一杯で・・・
今は大分慣れた。いっつもこいつが守ってくれるから・・・
でも、でも・・・


シュウ「お前・・・こんな・・・!」


周りの様子を確かめる余裕ができたからだろうか
シロンの体越しにも相当な衝撃が伝わってくるのがわかる
そのたびにシロンの体が硬直する


シュウ「こんなの・・・やっぱりだめだよ!」


レジェンズは戦うために存在すると彼らは言った
でもそれは間違ってると自分は言った

それでうまくいってたはずなのに
またこいつらは戦いの中
何か辛そうだし・・・
皆がいる時は戦って?
戦いが終わったらみんないなくなって?
なんで?なんで? な ん で・・・!


シュウ「なんでなんだよお!」
シロン「!?」


シロンの体が風に包まれ
その風が鎖を引きちぎる


シロン「この風は・・・!?あまり無理するなよっ病み上がり!」


シロンはその姿を変える


「コマンド化するだと!?」
「気押されるな!攻撃だ!」


そしてその右腕の先には翼状の太刀が現れた


シロン「へへっいくぜっ!トルネードブレイクっ!」


一撃でシロンに向かって放たれた攻撃ごと
薙ぎ払い跳ね返し、壊滅させた


シロン「・・・ちっ・・・やられたな・・・」
ランシーン「シロン!」

シロン「おぅ、すまねえ・・・その、見失っちまった・・・」


既にあの風の気配は消えていた


ランシーン「いえ、あなたの所為ではありませんよ?
まったく・・・私も大分丸くなったものだな・・・」


後ろから続々とクラブメンバーが現れる


ウォルフィー「おーい!無事かー?」
グリードー「悪いな・・・手間取っちまった・・・」
ガリオン「すまないな・・・」

メグ「にしてもよく相手の動きを見抜きましたね?」
ウォルフィー「そうそう!ものの見事に完璧に!」
リーオン「もう死ぬかと思ったよ〜!サンキュ〜なっ!ランたんっ!」
ランシーン「ラン・・・たん・・・は・・・」
シロン「た・・・ん・・・・・」


ガリオン「・・・・・・・・・」
グリードー「どうかしたか?」
ガリオン「いや・・・完璧すぎる、と思ってな・・・
それにこの手口・・・あの頃のランシーンに似ている・・・」

グリードー「ガリオン・・・ランシーンには俺たちを捨ててあの風を追う選択肢もあったはずだ」
ガリオン「ああ・・・そうだな・・・」


シロン「お前も御苦労さんだったなシュウ・・・」
シュウ「す〜っ・・・・・・す〜っ・・・・・・」

シロン「無理しやがって・・・寝ちまったら俺をカムバックできなくて
まともに休めねえだろうが・・・」
ランシーン「困りましたねえ・・・寝言ででも
カムバックを言ってくれないでしょうか・・・?」


シロン「寝言?あーまかせとけ!」


そう言うとシュウの方に向き直り
ふぅっと息を吐き集中する


シロン「すぅ〜・・・・・・ぅおい風のサーガ!さっさとカムバックしやがれ!!」
シュウ「んえ!?はぃいい!!カムバーック!!」

ランシーン「結局起してるし・・・って・・・むぅ?」
シロン「お・・・おぃっ!・・・・・・」


シロンとランシーンが同時にカムバックされる
まだ空中にいたもんで、支える役が・・・


シュウ「へっ?どぉええええ・・・・!!」
シロン「ガガガ!」
ランシーン「ググー!」


シロンとランシーンは急いでシュウの背へ回り込み
一生懸命小さな翼を動かす

シロン「ンガ・・・ガガガ!」
ランシーン「ググググ・・・」



シロン「ンガガー!!!」(ファイトー!!)

ランシーン「フングァー!!!」(いっぱーつ!!)


グシャコッ!


シュウ「は〜びっくりした!・・・てあれ?ねずっちょ?わるっちょ?」


シロンとランシーンがクッション代わりになり
シュウだけは無事だったとさ・・・



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